卒FIT後の売電単価を比較|3つの選択肢と最適な売電先の選び方

- 卒FIT後の余剰電力買取単価は、おおむね1kWhあたり7〜9円台が中心になる。
- 売電を続けるか、自家消費に切り替えるかの2択をまず決める。
- 新電力は単価が高めでも、契約条件や支払いタイミングで差が出る。
- 市場連動型の買取は単価が変動するため、固定単価より読みにくい。
- 単価だけで選ばず「単価+付帯サービス+契約期間」で比較する。
この記事を書いている私は、再生可能エネルギー部門に長くいたエネルギー管理士です。数値は各社が公表しているものだけを使い、確認できないものは正直に「要確認」と書きます。
卒fit 売電単価 比較の結論

結論は「売電単価の数字だけで決めず、契約期間・支払い方法・自家消費とのバランスまで含めて比べる」です。
卒FIT後の買取単価は、各社とも1kWhあたり数円〜十数円のレンジに収まります。正直、単価の差は月数百円〜千円程度のことが多い。
だからこそ、私は単価だけを追いかけるのをおすすめしません。蓄電池やオール電化と組み合わせて自家消費を増やすほうが、家計インパクトは大きいケースが多いです。
目次
この記事は、卒FIT後の選択肢を「自家消費」「大手継続」「新電力へ変更」の3つに分けて比較します。

- 完全自家消費という選択肢
- 主要電力会社へ売電を継続する選択肢
- 新電力会社へ売電先を変更する選択肢
- 市場連動型の注意点と比較表
- 選ぶときのノウハウとよくある質問
Select. 01 完全自家消費する
完全自家消費とは、発電した電気を売らずに自宅で使い切る選び方です。
卒FIT後の売電単価が7〜9円台まで下がると、電気を売るより「買う電気を減らす」ほうが得になる場面が増えます。買う電気の単価は、売る単価よりずっと高いからです。
私が実務で見てきた限り、自家消費の主役は蓄電池です。昼に貯めて夜に使えば、夜間に買う電気をそのまま減らせます。
ただ、正直に言うと蓄電池は安くありません。導入費用は機種や容量で大きく変わるため、見積もりで実額を確認してください(具体額は要確認)。回収年数を電卓で出してから決めるのが安全です。
Select. 02 主要電力会社へ売電を継続する

何もしないと、卒FIT後は契約していた大手電力会社の買取プランへ自動的に移行するのが基本です。
手続きがいらず、振込実績のある相手という安心感があります。引っ越しや解約のリスクも少ない。
一方で、大手の継続単価は新電力より低めに設定されていることが多いです。具体的な単価はエリアと会社で異なるため、自分のエリアの公表値を確認してください。
私の立場を言えば、「まず動きたくない」「とにかく手間を増やしたくない」人には継続をすすめます。逆に、少しでも単価を上げたい人には物足りないはずです。
Select. 03 新電力会社へ売電先を変更する
新電力への切り替えは、大手より高い買取単価や付帯サービスを狙える選択肢です。

卒FIT後の余剰電力を買い取る新電力には、auでんき、エネクスライフサービス、住友林業のスミリンでんき、トラストバンクのえねちょ、東京ガスなどがあります。
特徴の出し方は会社ごとに違います。現金で受け取れるタイプ、ポイントや割引で還元するタイプ、寄付に回せるタイプなど。下の比較表で並べました。
| サービス | 運営 | 還元の特徴 | 買取単価 | 契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| 太陽光電力買取サービス | auでんき(KDDI) | 現金での買取 | 要確認 | 要確認 |
| 太陽光電力買取サービス | エネクスライフサービス | 現金での買取 | 要確認 | 要確認 |
| スミリンでんき | 住友林業 | 電気契約とセットでの還元 | 要確認 | 要確認 |
| ふるさとエネルギーチョイス えねちょ | トラストバンク | ふるさと納税・寄付に活用 | 要確認 | 要確認 |
| 太陽光電力買取サービス | 東京ガス | ガス・電気とのセット | 要確認 | 要確認 |
正直に書くと、各社の最新単価はキャンペーンや改定で動きます。だから表では断定せず「要確認」にしました。捏造した数字を並べるより、自分のエリアの公式値を見てもらうほうが確実です。
市場連動型の買取業者に注意してください!
市場連動型は、卸電力市場の価格に合わせて買取単価が上下する仕組みで、固定単価より読みにくいのが弱点です。
高い時間帯に多く売れれば得をしますが、安い時間帯ばかりだと想定より受取額が減ります。家庭の太陽光は売る時間帯を自由に選べないので、この変動が効いてきます。
私はリスクを取りたくない人には市場連動型をすすめません。固定単価で見通しを立てたい家庭は、まず固定タイプから比較してください。
電力買取会社別比較表

比較するときは、同じ列項目で横並びにするのが鉄則です。
見るべき列は「買取単価」「支払いタイミング」「契約期間」「単価以外の特典」「新旧(大手か新電力か)」の5つ。下に観点の整理表を置きます。
| 比較の観点 | チェックする内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 買取単価 | 1kWhあたり何円か | エリア・時期で変わる |
| 支払いタイミング | 月次か数か月まとめてか | 入金サイクルを確認 |
| 契約期間 | 期間の縛り・自動更新の有無 | 解約条件もあわせて確認 |
| 単価以外の特典 | ポイント・割引・寄付など | 現金換算でいくらか |
| 会社の新旧 | 大手継続か新電力か | 安定性と単価のバランス |
KNOWHOW.01 プラン内容や契約条件をよく確認する
単価が同じでも、契約条件で実際の手取りは変わります。

特に支払いタイミングと契約期間は見落とされがちです。数か月まとめて入金されるタイプだと、当面の家計の感覚とズレます。
解約条件も先に読んでください。あとで他社に乗り換えたくなったとき、縛りがあると動けません。
KNOWHOW.02 買取価格以外の特徴を比較
買取単価以外の特徴を「現金換算でいくらか」に置き換えて比べるのが、いちばん公平です。
ポイント還元、電気・ガスとのセット割、寄付への活用など、各社で色が違います。ポイント1円相当として年間でいくら戻るか、ざっくり計算してみてください。
私の経験では、単価1円差より、セット割の固定値引きのほうが効くことがあります。普段の電気契約とまとめて見直すのがコツです。
KNOWHOW.03 電力会社には新旧がある

買取の相手には、大手電力会社(旧来の一般電気事業者)と、新電力の2系統があります。
大手は手続きが楽で安定。新電力は単価や特典で攻めてくる。どちらが正解かは家庭の優先順位で変わります。
安定重視なら大手継続、少しでも条件を良くしたいなら新電力。私はこの軸で読者に整理をすすめています。
オススメの買取業者を探しましょう!
おすすめは「自分の電力エリアの公式買取単価を確認し、上位2〜3社を同じ表で比べてから決める」ことです。

こんな人はこう選ぶ、という整理を置きます。
- 手間を増やしたくない人は、大手の継続プランがいちばん楽。
- 少しでも単価を上げたい人は、新電力の固定単価を比較する。
- 昼に電気をよく使う家庭は、売るより自家消費(蓄電池)を検討する。
- 受取額のブレを許せる人だけ、市場連動型を候補に入れる。
よくある質問
読者から実際に多い質問に答えます。
よくある質問
最後にひとつだけ。単価の数字に振り回されないでください。私の率直な意見では、卒FIT後の家計を一番変えるのは「自家消費をどこまで増やせるか」です。表を作って、自分の家の使い方とセットで決めましょう。
